エジプトのギザにある3大ピラミッドは、古来から世界の7不思議のひとつに数えられている。誰が、いつ、どういう方法で建造したのか、さまざまに推測されてきているが、誰にも本当のところはわからない。
ピラミッド構造そのものに何か特別な効果があると考える人もいる。いわゆるピラミッドパワーである。ピラミッドパワーが注目され、ピラミッド構造をした瞑想施設やアイテムが一世を風靡したことがあった。ただ、効果についてはっきりしたことがわからないうちにブームや世間の興味も失われてしまった。こういう状況であるが、私は数年前からあえてピラミッド構造の研究を、ある研究機関と共同で行なっている。
私はモンロー研究所の開発したヘミシンクという音響技術を用いて、死後世界の探索や宇宙探索、時空を超えての探索などを行ない、その体験をこれまでに本に著してきた。その過程で、ピラミッド構造の研究の持つ大きな意義を認識するに至ったのである。
出版社: ハート出版
発売日: 2010/4/16
本書は、まずその辺の経緯からお話しする。そして、実際に一辺2メートル弱のピラミッドを作り、その中で連日のようにへミシンクを聴いていった。その体験を本書の後半で紹介する。
本書の後半でそのピラミッド内での体験について語るが、ラッシェルモアについてもお話ししなければならない。ラッシェルモアはダークサイドの皇帝を名乗り、地球上空の非物質界にいて、人類に影響を及ぼそうとたくらんでいるネガティヴな異星人である。彼についてはネガティヴな存在であることがわかったため、その後はコンタクトしないことに決めていた。
ところが、屋久島に行きへミシンクを聴くという機会があった。そこで屋久島の非物質界に住する高次の意識存在たちと交信した。その交信でわかったのは、実は屋久島の高次の意識存在たちは太古におけるオリオン(本著では、三つ星を含むオリオン座の星々を指す)での大戦から地球へ逃れてきていたということだ。そして、彼らの息子のひとりがラッシェルモアであり、オリオンでダークサイドの皇帝になったというのだ。そして彼らは私に、ラッシェルモアをダークサイドから救出してくれないかと懇願するのであった。
その後、スターラインズとスターラインズIIというモンロー研のへミシンク・プログラムを熱海で開催し、その中でラッシェルモアといよいよ対峙することになった。それはピラミッド体験を始める前のことでもあるので、本書の前半でお話しする。
本書は、私がへミシンクという方法を使って未知領域の探索を始めて以来書き進めてきている体験記の一遍である。それはモンロー研究所を初めて訪れた2001年4月に始まった。本書は2009年2月以降、2010年2月までの記録を収めている。
これらは、『死後探索1~4』(ハート出版)の著者ブルース・モーエンの言葉を借りれば、未知の海原へ乗り出していった者が綴った航海記のようなものである。航海はまだ終わってはいない。本書はフラクタル・パターンの付いたピラミッド構造内でのへミシンク体験について、途中経過を報告するものである。