■ アンドレイ・フルヴァティン - ニメトゥ (Andrej Hrvatin - Nimetu)
ニメトゥ(NIMETU)の名でも知られるアンドレイ・フルヴァティン(Andrej Hrvatin)は、スロベニア、マリボル出身のミュージシャン、サウンド・アーチストです。
彼が主に演奏するのは、さまざまな「民族的」フルート(ネイティブ・アメリカン・フルートやネイ、カヴァル)、クラリネット、パーカッションなどですが、特に注目すべきはフレーム・ドラムです。彼はまた、サウンド・エンジニア、サウンド・デザイナーとして、サイコ・アコースティック・サウンド・デザインやサウンド・インスタレーション/パフォーマンスを専門的に手掛けています。
彼は音楽学校でクラリネットを学び、マケドニアの巨匠、Bajsa Arifovskaからカヴァルの指導を受けました。パーカッションは、Nino Mureškićから学ぶと共に、Pt.Suresh Talwalkar、Okay Temiz、Hakim Ludin、Carlo Rizzo、Jatinder Thakur、Glen Velez、Zohar Fresco、Andrea Piccioniといった多くの巨匠たちのワークショップにも参加しています。
彼のインスピレーションやフレーム・ドラミングの源は、Nino Mureškićや、さらには、Glen Velez、Layne Redmondまで遡れます。
彼がかかわった音楽、ダンス・パフォーマンスは、Branko Potočanの「Doors」やEdita Čerčeの「Saltana」、Maša Kagao Knezの「Dia Diasso Diaspora」、Tina Dobajの「Direct Insights」、「Silhueata」などなど多数にのぼります。
サウンド・アーチストとして、ジャズやワールド・ミュージック、オルタナティブなど、スロベニア国内外の多くのアルバムのレコーディング、ミキシング、プロデュース、マスタリングを担当してきました。高い評価を得て、賞も受賞しているジャズの巨匠、Zlatko Kaučič、Samo Šalamonによるアルバムのミキシング、マスタリングも担当しています。これらのアルバムには、Michel Godard、Roberto Dani、Paul McCandless、Peter Brötzmann、Irene Aebiなど、多くのスター・ジャズ・ミュージシャンが参加しています。
さらには、映画やテレビのサウンド・レコーディングも手掛けています(TVシリーズ「Življenja Tomaža Kajzerja」やドキュメンタリー「Marpurgi」など。)
2008年にはインド、デリーのソニック・アートでアーチスト・イン・レジデンスを務め、2014年には、ピアニスト、Ji Eun Moonとの共演でニューヨークのISIMカンファレンスでも演奏しています。
彼が今注目しているのが、音楽と哲学、超越的精神状態(アート、サウンド、身体のシャーマニックな探求)のより深い結び付きです。フレーム・ドラミングの教室やミュージック・ジャーニー・セッション(スピリット・フルート・ジャーニー、ロクス・ソルス)を開催すると共に、ダンサーやミュージシャン、美術家とも、さまざまなプロジェクトでコラボレートしています。(彼は現在、著名なパーカッショニストであるByron Metcalfや歌手、Jennifer Grais、美術家でインスタレーション・アーチストのNatalija R.Črnčec、Nina Šulinと共同して、新しい「メディスン・ミュージック(癒しの音楽)」アルバムに取り組んでいます。)
■ アートと音楽、あるいは、音楽療法についての考察
アーチスト名Nimetu(ニメトゥ)は、スロベニア語で「私はここにいない」という意味を持ちます。あるいは、エストニア語では、「名もない、無名」を意味します。
地図に載っていない土地を旅しようと企てているのです。エンドレスな場所、数えきれないほどの可能性から、気付かれないままスタートするのです。
これは、ミュージシャンでありサウンド・アーチスト、レコーディング・アーチストでもあるAndrej Hrvatin(アンドレイ・フルヴァティン)のソロ・プロジェクトです。
「これは、私の音楽表現のエッセンスです。サウンドの中でコントロールしながら、同時に自らを見失うのです。呼吸し、聞き、演奏し、待ち、先入観や概念、期待から自由になり、ささいなディテールに注意を高めます。
私がやろうとしたことは、アーチスティックな儀式の座標を定め、可能性の渦の中をナビゲートしながら、何が許され、期待されているのかといった抑圧や先入観を取り除くことです。これはアートでしょうか? キッチュでしょうか? 儀式、瞑想でしょうか? ショー、コンサートでしょうか? フェイク、それとも、真実でしょうか? 複雑あるいは上っ面でしょうか? オリジナルでしょうか? それとも二番煎じでしょうか? そんなことは、どうでもいいのです。私が関心を持っているのは、サウンドが及ぼす直接的効果、純粋にエモーショナルで身体的な体験です。それがどうあるべきといった概念化には関心がありません。私は非概念的な意味を追い求めます。すなわち、真実である何か、誠実で親密な何かを演奏するという主観的感覚です。これは、音楽療法であり、アートであり、自己表現であり、インナー・ワールドの探求であると同時に、どういうわけか、これら全てのレッテルを超越したものでもあるのです。
暗闇に没頭し、バイブレーションと音楽的手掛かりに抱かれるのです。呼吸を整え、実行可能なボディ・インタラクションに身体的にかかわっていくことで、サウンドに身を任せ、時間や空間の感覚がなくなっていきます。期待から解放され、無限の海へと飛び込むのです。『わたしはここにはいない。しかし、私は存在している。』
ロクス・ソルス(シングル・ビジターのためのライブ演奏と録音)、ヘミシンクを加えてバージョンアップしたヒーローズ・ジャーニーは、どちらもリスナーを強烈なマインド・ジャーニーに誘うことを目的に作られています。リスナーの中には、身体的センセーションを感じる方もいらっしゃるでしょう。個別サウンド・パフォーマンスに参加された多くの方々が、次のような経験を報告しています:幻聴や幻覚(インナー・ビジョン、トランスフォーメーション(変容)、形状の変化)、体の中でエネルギーが沸き上がって来る感覚、表面にピンで固定される、身体の境界が分からなくなる、鳥肌立ちや皮膚に電流が走ったような感覚、風が吹き抜ける、身体中に温かさを感じる、体外離脱体験などなど。
これらの特別なオーディオ作品は、深いリラクゼーションとトランスフォーメーションの旅へとあなたを誘うよう作られています。その旅を通じて、あなたは自らの心身の状態を組み立て直し、新たな自分へと生まれ変わるのです。アクティブ・メディテーションやビジュアライゼーション・セッション、ブレスワーク、薬草を使ったコンテンポラリー・ワークに最適です。」
Visit Andrejのウェブサイト:
https://nimetu.org/
NIMETU/Andrej Hrvatinの他のアルバム:
https://nimetu.bandcamp.com/
「ロクス・ソルス」ライブ演奏の動画:
https://www.youtube.com/watch?v=SdXE63jwwn0
YouTube動画チャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UC18J4rOBbHAmAJiyHrROlEg
Andrejは、うつや不安に悩む方のためのエクササイズも考案しています。
http://nimetu.org/antidepressant/
これは費用を掛けずに行えるウェルネス・システムで、伝統的治療法とも併用できます。